お知らせ

News
2025.09.08

HubSpot超入門:はじめてでも迷わない「顧客管理と集客の全部入り」紹介ガイド

HubSpot超入門この入門記事は、はじめてHubSpotに触れる方向けに、専門用語を避けてやさしく説明します。出てくる用語には、その場で意味を添えています。HubSpotは「顧客とのやりとりを1か所に集める箱」です。見込み客の獲得(集客)から商談、請求、そして購入後のサポートまで、別々のアプリに散らばりがちな情報を、1枚の“カルテ(顧客カード)”にまとめます。公式サイト:HubSpot

 

HubSpotって何?ひとことで言うと

勉強会

HubSpotは、CRM(顧客管理)+マーケティング+営業+サポート+Web運用を一体で扱える統合プラットフォームです。Excel・メール・電話メモ・スプレッドシートに分散しがちな情報を、同じ顧客カルテに時系列で保存し、チーム全員が同じ画面で状況を確認できます。

 

できること(6分野のざっくり紹介)

1) マーケティング(Marketing Hub)

フォーム/LP作成→メール配信→広告連携→育成までを一気通貫。どこから来た人が何を見て、いつ申し込みをしたかを記録します。
製品ページ:Marketing Hub

2) 営業(Sales Hub)

案件(取引)の進捗をボードで管理し、見積・契約・商談予約(カレンダー)・自動フォローまでまとめて運用。“動かし忘れ”を減らします。
製品ページ:Sales Hub

3) サポート(Service Hub)

問い合わせ(チケット)を受け、誰が・いつまでに・何をするかを明確化。ナレッジ公開で自己解決の導線も整えられます。
製品ページ:Service Hub

4) コンテンツ/Webサイト(Content Hub)

サイト/ブログ/LPをHubSpot内で作って運用。フォームやCTAとつながるので、“集客→記録→追客”が一直線に。
製品ページ:Content Hub

5) 請求・決済まわり(Commerce)

見積→請求→継続課金(サブスク)まで扱えます。お金の動きもカルテに入るので、「誰に何を売って、いつ入金されたか」が一目で分かります。
製品ページ:Commerce Hub

6) データつなぎ(Operations/Data)

スプレッドシートや他ツールのデータを取り込み、重複・表記ゆれを整えます。名簿がキレイだと、レポートも自動化も気持ちよく回ります。
製品ページ:Operations(Data)

 

最初に知っておく基本用語

  • コンタクト:人の情報(氏名、メール、電話など)。
  • 会社:法人の情報(会社名、住所、ドメインなど)。
  • 取引(Deal):商談や案件。金額・確度・フェーズ(段階)を持つ。
  • チケット:問い合わせや要望。
  • プロパティ:項目(フィールド)。テキスト、数値、選択肢など。
  • パイプライン:案件の“流れ”(例:新規→ヒアリング→提案→交渉→受注)。
  • ワークフロー:条件で自動に動くルール(例:資料請求→営業にタスク+お礼メール)。

 

はじめての導線(全体像)

  1. Webにフォームを置く(資料請求、問い合わせ、見積依頼)。
  2. 送信情報が「コンタクト」に自動登録。
  3. ワークフローでお礼メールや案内を自動送信。
  4. 営業は“今日やるべきこと”に沿って連絡。結果はカルテに自動記録。
  5. 商談が進んだら見積→契約→請求までひと続き。
  6. 納品後の問い合わせも同じカルテで管理。満足度・解約理由も蓄積。

“集客→商談→請求→サポート”が一本の線でつながるのが、HubSpotのいちばんの良さです。

 

実例でイメージ(B2Bサービスの小さな会社)

月の目標:問い合わせ30件/商談10件/受注3件

  • ブログ1本/週を公開。記事末に「無料相談」CTA
  • フォーム送信→営業にタスク(1営業日以内の初回連絡)。
  • 返信なしは2日後に自動フォロー
  • 商談化→取引作成→パイプライン更新。
  • 受注→請求書と支払いリンク送付→入金追跡。
  • 導入30日後に満足度アンケート。低評価はCSが即フォロー。

見える化:新規問い合わせ、商談化率/成約率、初回応答時間、流入元トップ3をダッシュボード化。

 

“むずかしくしない”設定のコツ

  1. 項目は最小限:名前/会社名/メール/電話/ニーズから。
  2. パイプラインは5段階前後:段階が多いと止まりやすい。現場の言葉で。
  3. 命名ルール統一:接頭辞で整理(FM_資料請求/WF_初回フォロー)。
  4. 停止条件を必ず:二重送信や“終わらない追客”を防止。
  5. 週1の健康診断:重複/バウンス/滞留を15分で掃除。

 

メール・カレンダー・電話のつなぎ方

  • Gmail/Outlook連携→送受信メールがカルテへ自動保存。
  • Google/Microsoftカレンダー連携→空き時間から自動予約
  • CTI連携→ワンクリック発信・録音・要点メモ

 

レポートは“意思決定の道具”に

まずはこの5つだけでOK:

  • 今週の新規問い合わせ数
  • 初回応答の平均時間
  • 商談化率(問い合わせ→商談)
  • 成約率(商談→受注)
  • 流入元トップ3

 

価格の考え方(超ざっくり)

料金は「使う人の席(ユーザー)」×「機能のグレード(Starter/Pro/Enterprise)」。編集が必要な人だけ席を配り、閲覧中心は閲覧権限に寄せるとムダが出にくい。最小構成→必要に応じて拡張が鉄則です。

 

はじめての90日プラン(参考)

Day 1–7:まず触る

  • メールとカレンダーを接続、テスト用フォームを1つ。
  • 自分で送信して記録の流れを確認。
  • ダッシュボードに基本5指標を配置。

Day 8–30:小さく回す

  • 「無料相談」LPを1枚。
  • 問い合わせ→営業タスク+お礼メールを自動化。
  • 商談化→取引作成→段階更新。週1で滞留掃除。

Day 31–60:自動化を足す

  • 返信なし向け2日後/7日後フォローのワークフロー。
  • ブログ週1本→CTA→LP誘導。
  • 「よくある質問」を3つ公開。

Day 61–90:お金と満足度

  • 見積→請求テンプレ化、未入金アラート
  • 納品30日後の満足度アンケート。低評価は即フォロー。
  • 月末レビュー:増えた商談の源泉と来月の一手を1つ。

 

よくある失敗と、その回避

  • 項目を作りすぎ:必要になったら足す。入力負担は敵。
  • 段階が細かすぎ:会議で使わない段階は削る。
  • 自動化の暴走:停止条件/上限回数を必ず。
  • “誰も見ない”レポート:会議単位でダッシュボードを分ける。
  • 教育不足:30分レクチャー+週次の“詰まり相談”。

 

セキュリティと権限の基本

  • 役割ごとに見える項目/編集できる項目を分ける。
  • 個人情報はアクセス権を限定。
  • 退職・異動時に席の停止を忘れない。放置ユーザーはコスト。

 

他ツールとの使い分けの考え方

“HubSpotに入れるべき情報か?”の基準は顧客体験に関係するか。会計や在庫など“内側の詳細データ”は会計・基幹側に置き、要点だけをHubSpotに。メール配信はHubSpotに寄せると履歴が一元化されます。

 

関連サービス

電話起点のアウトバウンドを自動化したいなら、AIテレサポ(自動架電AI)のようなツールと連携する発想も有効です。大量の初回接触はAIに任せ、反応のあった相手だけHubSpotに登録→人が深掘り“人がやる価値の高い対話”に時間を集中できます。

pitk-AIテレサポ利用例

今日からできる3ステップ

  1. フォーム1枚+お礼メールを作る。
  2. 営業の“今日やること”をタスク化し、初回応答は24時間以内
  3. 週1でダッシュボードを見て、改善は1つだけ決める。

 

まとめ

HubSpotは、顧客とのやりとりをひとつに集める箱。箱に入れれば入れるほど、次にやるべきことが自動で見えるようになります。大事なのは“完璧な設計”ではなく“回る最小構成”。フォーム1枚から始め、メールの自動化、パイプライン、請求、サポート……と少しずつ棚を増やしていけば、会社全体が同じ方向を向けます。

製品の詳細は各ページから:MarketingSalesServiceContentCommerceOperations

BACK >